
歯医者さんが言わない、
あまり知られていない、本当のところ
【入れ歯編】
残念ながら、様々な理由によって、歯を抜いた場合、この後どうやって治療するのか?を歯医者さんで相談されるかと思います。
また、抜歯するかどうかを悩んでいる段階でも、抜歯したとしたら、その後のことが気になりますよね。
多くの場合、「入れ歯(義歯)」、「ブリッジ」、「インプラント」という3つの選択肢から選択することが多いですが、3つの中で、「これだ!」とすぐに決まればいいのですが、実際のところはそうもいかず…
悩ましい問題で答えに行きつかないことも多々…
そんな時にこのコラムを参考にしてもらえると良いかと思います!
それぞれの代表的なメリット、デメリットについては、多くの情報がインターネット上にありますので、そちらを参考にしてもらうとして(当院ホームページも然り)、ここでは、コラムという場を活かし、ちょっと違った目線で、歯医者さんが普段言わない(実は思っている人は多数)、ホームページには書かない(公の情報として記載しにくい)、リアルな本当のところのわかりやすいメリット、デメリットをそれぞれお伝えしていきたいと思います。
「入れ歯(義歯)」について
特に年齢が若い方は使ったことがない方が多いでしょうし、なかなかイメージがつきにくいかと思いますので、経験のない方向けにそのあたりの補足をします。
入れ歯の大きなデメリット
〜実は「面倒臭い」〜
入れ歯で困ること、色々あるのですが、わかりやすいデメリットはズバリ、「面倒臭い」です。
(そんな説明を歯科医院で面と向かって言われないと思いますが、実際はこれに尽きます。)
入れ歯生活の1日の流れ
入れ歯生活の1日の流れを見ていきましょう。
まず、朝起きて、ご飯を食べるためにつけるものですから、入れ歯をつけて食事をします。
入れ歯と周りの歯の間には隙間があるため、汚れが溜まります。
クラスプと呼ばれる金具(場合によってはプラスチックのものもあります。)あたりはでこぼこしていますので、汚れがとてもつきやすいです。
歯ぐきとの間に物がつまることも多々(そんなTVのCMを見たこともあることでしょう。)。
そのままにすると、新たにむし歯を作りやすかったり、歯周病の進行を助長することになるため良くありません。
当然掃除が必要で、食後に入れ歯を外して、歯磨きをして、入れ歯を洗って、また装着する、という作業が発生します。これを毎食後行う必要がある、ということです。
普段の歯磨きですら「面倒」と思っている人にとっては、かなりの負担ですね。そもそも朝、昼、夜、と1日3回きちんと歯磨きができている人は世の中にそう多くはいらっしゃいません。面倒だからといって、歯磨き、入れ歯清掃をせずにその場をやり過ごすことはできますが、また隣の歯に新たなトラブルが早期に起こってきて、その治療が必要となる。現在の入れ歯が使えなくなる、入れ歯の作り直しが必要になる、という流れが容易に想像されます。
実際、そうやって入れ歯を作り直していく一生を過ごされる方が数多くいらっしゃいます。
一日中、家にいたり、洗面所のような環境がいつもあるならまだ良しですが、外勤で仕事をされている方は、出先の昼食後にこれができるか?
職場仲間やお友達とのランチの後にこれをすることができるか?
となるとなかなか難しいと思う方も多いのではないでしょうか?
結果、作ったは良いが使わなくなっていってしまう、ということも多いです。
あまり世の中の情報では触れられていない、実は重要なデメリットでした。
入れ歯のメリット
〜費用を抑えられる〜
一方で、メリットとしてはやはり、コスト(費用)を抑えられることでしょう。
保険診療の場合、入れ歯の大きさにもよりますが、3割負担の方であれば、おおよそ数千円から2万円くらいまでの窓口負担金で、1つの入れ歯を作ることができます。
ただし、この保険診療の入れ歯は質の高いものではなく、「必要最低限」のもの、とご理解ください。
世界的に見ても類を見ない激安(欧米の1/5〜1/10程度)商品ですから、本来求めらる機能や精度を欠く「簡易的なもの」なのです。あまりに安い費用のため、作成する歯科技工士さんも赤字となり、現在では入れ歯を作成してくれる歯科技工士さん歯科技工所さんは激減しており、近い将来、保険診療で入れ歯が作れない世の中になるであろう、と言われています。
自費診療の入れ歯という選択肢
そのため、作る場合は、「自費診療」で作られることをおすすめします(当院では入れ歯(義歯)治療は自費診療のみでお受けしております。)。
費用は数万円〜数十万円と10倍などに上がりますが、そもそもはきちんとした機能や精度を具備しようとすると、そういう費用がかかるものなのです。
これは世界中で一般的なことです。
費用が抑えられる、と言う話では?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、その点に関して申し上げますと、インプラントや自費診療のブリッジに比べるとやはり費用は自費診療の入れ歯の方が抑えられるということです。
失った歯の本数が多ければ多いほどこの傾向は強く、例えば、上か下かどちらかに全く歯がない場合、インプラントでは、プランにもよりますが、6、8、10本などとインプラントが必要になり、その中間の被せ物代金なども含めると数百万円の費用がかかってきます。
一方で、入れ歯であれば1つ作ることに大きな差はないので、数十万円で済むことがほとんどです。費用が抑えられる分、同じようなことが達成できるゴールとはなりませんが、費用を抑えるという意味では十分価値があります。
それでも「高い!」と思った方へ
よく考えてみてください。
歯を失う、身体の一部、臓器の一部を失って、その形や機能を回復しようとする作業はリハビリテーションです。仮に手を失ったら「義手」、関節が悪くなったら「人工関節」、それらが数千円や1〜2万円で購入できて、毎日問題なく使い続けられると思われますか?
身体の機能を回復させ、毎日休むことなく使い続けるものですので、それなりに費用がかかることが当然でして、「激安」を普通と考えることにむしろ無理があるのです。
保険診療で入れ歯を作った方が、しばらくしてまたトラブルが起こり、追加の抜歯をして、前より大きな入れ歯に作り変えていく。それを繰り返しどんどんと歯を失っていく、という流れが日本では出来上がってしまっています。
その流れを止めるためには、適切なリハビリテーションが必要であり、本来の「適正価格」というものを考えれば決して高くはないものなのです。
最後に
メリット、デメリットはこれだけではありませんので、様々な観点から検討する必要がありますが、一般的な情報だけでは決めきれなかった場合にこちらも参考にしていただければと思います。
その他のことも色々と聞いてみたい方はぜひ、一度当院にご相談ください。
いずれの方法にも偏らないフラットな目線で患者様の「聞きたい」にお答えしております。