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親知らずは
抜くべき?抜かなくていい?

親知らずは抜くべき?抜かなくていい?

多くの方が、悩まれる「親知らず」の問題。「痛い」「怖い」「大変」「麻痺が出るかもしれない」などネガティブなイメージが強く、自分は一体どうするべきなのか?

判断に迷う方がたくさんいらっしゃいます。
それもそのはず、結論から言うと、「人それぞれ、歯それぞれ」としか言えません。

基本的な考え方としては、「抜くことのメリット」が「抜かないことのメリット」を上回った場合に抜歯が推奨されます。
絶対的に抜いた方がいいならば、そもそも迷う必要がありませんので。
では、自分は一体どうなのか?気になりますね。

親知らずについて

抜歯が推奨されることが
多いケース

例えば、以下のような方は抜歯が推奨されることが多いです。

  • 親知らずが原因で強い痛みがある
  • 親知らずが原因で過去に何度も痛みや腫れを繰り返している
  • 重度のむし歯になってしまっている
  • 矯正治療の妨げになる
  • 親知らずが原因で手前の歯がむし歯になってしまっている
  • 親知らずの存在が歯周病を悪化させている
  • 将来的に親知らずがトラブルになる可能性が高い場合

親知らず抜歯症例集を見る

抜歯せず、温存が推奨されるケース

一方で、以下のような場合は抜歯せずに温存することを推奨することが多いです。

  • 正常に生えており、むし歯や歯周病の原因になっていない
  • しっかりと上下で咬んでおり、機能している状態
  • 患者自身のセルフケアでトラブルなく日常的に安定して推移している

具体例が出ると、少しわかりやすくなりますが、ここで重要なのが、「将来的にどうか?」という点です。
今が、今までが大丈夫であったとしても、今後の人生を考えると、抜歯しておいた方が良い、というケースもたくさんあるということです。

これは、いつ抜歯しても同じ結果ではないためです。

具体的に言うと、痛みが出たことがない歯と過去に痛みを何回も繰り返している歯(特に現在進行形で痛みが出ている場合)とでは、感染と炎症の程度が違うため、痛みの既往がある方の方が施術時に麻酔効果が下がる傾向にあります。「痛みが増す」嫌ですね。

また、治りの速度も変わります。痛くなったことがない歯の方が治りは早い傾向にあります。
(もちろん、それでも一定の痛みは伴います)

年齢によって変わる抜歯の難易度

また、年齢も大きく影響します。大抵の方は、20歳前後で親知らずが生えてきたりして、その存在に気づきますが、できればこの時期に抜歯を済ませておく方がメリットが多いです。
理由は、若い方が、「骨が柔らかく歯が抜けやすい」ということや、「若いゆえ、治りのスピードが早い」といった点です。

もちろん、全身状態に問題がなければ、何歳でも抜歯は可能ですが、概ね、40歳を超えると、「かなり大変」と思っていただいた方が良いです。(個人差はあります)
歳を重ねることで、高血圧や糖尿病といった全身疾患が出てくることもあり、そういった病気を持っていると、さらに条件は悪くなります。

親知らずの難症例を見る

下の親知らずと麻痺のリスク

下の親知らずの場合は、下歯槽神経という下顎の骨の中を通る神経と親知らずが近い場合に、「麻痺」が起こるリスクがわずかではありますが避けられません。(データにもよりますが、おおよそ100人中2~3人程度)
このリスクや麻痺が発生した後に麻痺が消えずに残ってしまうリスクも年齢の上昇とともにわずかではありますが上がります。

そういった観点から、「若いうちに対処しておいた方が良い」と言え、できれば、親知らずの根っこが完成する前の、20歳より手前の方が、麻痺のリスクも下がり安心度は高まります。

場合によっては「歯胚抜歯」といって、まだ親知らずが卵のような早期な状態、(大体10歳前後)で抜歯におもむくこともあります。ただし、この場合は保険適応外の自費診療による抜歯です。
そのため、症状があるかどうかではなく、どんな人でも10代から20代のうちに、自分の親知らずはどうするべきか?を検討しておいた方が良いと言えます。

親知らず相談時のアドバイス

ここで、問題となってくるのが、その時期に歯科医師より適切なアドバイスがもらえるか?という点です。
歯医者さんならどこでも、歯科医師なら誰でも、同じ説明をしてくれるかというと、それは「No」です。

よく、当院に来られた患者さんでも、「前の医院では親知らずについて何も言われなかった。」や、「大丈夫、としか聞いていない。」といったコメントをよく耳にします。そんな方に多いのが、「将来を考えると、抜歯が早期に推奨されるケース」です。

日本の保険診療では、短時間のうちに”今”抱えている問題に対して対応する傾向が強いため、この親知らず問題に対して、触れられずに「スルー」されることが多いです。たとえ患者さんの方から親知らずについて質問したとしても、根拠も特に示されないまま、「大丈夫」というあやふやな回答にとどまることも多いです。

もちろん、全く問題がなく、温存していて良い場合に「大丈夫」という回答がある場合もあるので、その場合はOKです。
ただし、ほとんどの場合は、「今や今までは痛みや腫れなどのトラブルがないため大丈夫であり、すぐに抜く必要はない。(しかし、将来的にはトラブルになる可能性が高く、それは知らない)」といったケースが多いのも実際のところです。

日本の医療制度と親知らず問題

これも日本の医療の特徴ですが、「今だけを診る」傾向にあるということです。一つひとつの説明や回答はあくまで、現時点での話で、患者さんの将来がどう予測されるか?については考えられていないことが多いのです。
将来のことはわからないし、ごもっともですが、考えて説明していたらキリがないので割愛されるのです。

これも医師や歯科医師の問題、というよりは日本の医療制度の問題で、「説明すること」には特に費用設定がなされていないためです。
そのため、患者さんが知らずに、リスクがあっても知らされずに、歳を重ねていくことが非常に多いです。
特に、ご自身で親知らず抜歯をしない先生、医院として請け負っていない場合にこの傾向は強くなります。
ご理解いただけると思いますが、できない先生や医院は、その先のリスクまで検討する思考が抜けてしまっていることが多いので。

今更ではありますが、歯科医師であれば、皆、親知らず抜歯ができるわけでもない、ということもご理解ください。
一般感覚では、「抜歯」という処置が普通の歯科治療のようなイメージですが、あくまで、「抜歯」は「外科手術」の一部であり、難度が高いものに関しては、専門的な知識や技術、経験がないとできないものなのです。

信頼できる歯科医院の見極め方

歯科医師が、自院が抜歯をしていない、できなかったとしても、適切に対応してくれる場合もありますが、そこの判断の指標はとにかく、「しっかりとした説明があること」です。
前述のように、費用として請求できない「説明」に時間を費やしてくれる先生や医院は誠実です。

ただ単に、「抜歯しましょう」「抜歯が必要なので病院に紹介しますね」「置いておいて大丈夫ですよ」という説明のみの場合は充分お気をつけください。
患者さんがわかる言葉で、丁寧に、「なぜ?」に答えてくれる歯科医院が、患者さんの「親知らず」の問題を「真剣に考えてくれている」医院です。

セカンドオピニオンという選択

自身が通っている医院でそのような説明がない場合は、まずは、詳しい説明を求めること。
その説明が充分でなかったり、軽く流される場合は、きちんと説明をしてくれる医院に「セカンドオピニオン」を求めたり、転院も検討すべきかもしれません。

当院の考え方とご案内

歯科医院は全て同じ、ではありません。「近くて便利」も大事ですが、ご自身のお身体の問題です。
適切な対応を取ってくれる歯科医院をおすすめします。

もちろん、こんなコラムが書いてある当院では、全ての患者さんに、「親知らず」の話をしています。
あることを知らなかった人でさえ、全ての方に、「~だから、温存で良い」「~だから抜歯が推奨される」「~だから、抜くか、抜かないかは患者さんの考え方次第」といったお話をしています。
それは、当院が患者さんの将来を考え、丁寧な説明を行うことを徹底している「かかりつけ歯科」であるからです。

気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
ただし、当院は「継続的で責任ある医療」を行っておりますので、「親知らずだけをみてほしい」といったご要望にはお答えしかねます。
「セカンドオピニオン」や、通うかどうかはまだ決めきれない「まずは、相談してみて」といった形であれば問題なくお受けしておりますのでご安心ください。

セカンドオピニオンについて

天満コンセプトP歯科

日付:   カテゴリ:院長コラム

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